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2020年のトレンドメニュー「プルドポーク」 お肉のプロが教える
2020.07.29

2020年のトレンドメニュー「プルドポーク」 お肉のプロが教える"手軽な時短調理術"で 多彩なメニューにアレンジできる塊肉料理をつくろう

豚の塊肉をじっくり加熱し、やわらかく肉汁たっぷりにほぐして仕上げるアメリカの家庭料理「プルドポーク」。Pulled=引き裂かれた、Pork=豚肉という意味。今年のトレンドメニューとして「ぐるなび」が選出したことでも話題の料理を、自宅で簡単に作ることができる方法を、お肉のプロがエバラ流にアレンジ。「プルドポーク」をおうちで手軽につくる秘訣を教えます!

アメリカ発のプルドポークが流行の兆し!

「プルドポーク」は日本ではまだ馴染みの薄い料理ですが、アメリカではプルドポークの料理コンテストが開催されるなど、誰もが知る伝統的な料理です。飲食店情報サイト「ぐるなび」によると「日本でのプルドポークの取扱い店舗指数がここ2年で2.7倍に増えた」とのこと。今後さらに注目が高まるのではと予想されています。

バーベキュー上級インストラクターの資格を持つエバラ食品の田中は「アメリカでは、大きな豚の塊肉を長時間かけてスモークするのが基本。できあがったホロホロのお肉を引き裂いたものをプルドポークと呼びます。バーベキューソースを絡めたプルドポークは冷めてもおいしくいただけます。また、余分な脂を落とす調理法のためカロリーを抑えられるのも嬉しいポイントです。」とコメント。肉好きにはたまらない新たなメニューが、いま話題となっています。

おうちでつくるプルドポークはメリット大

おうちにいながらアウトドア気分が味わえるプルドポークは、見た目の豪華さはもちろん、色々な料理に活用できるアレンジ自在の便利メニューです。「塊肉を引き裂くプルドポークは1度の調理で大量につくることができるため、2人の食べ盛りの子どもがいる我が家の場合でも2~3回分の料理に使えます。そのまま食べたり、パンに挟むのはもちろん、チャーハンやパスタ・カレーの具材として使うなど、様々なメニューにアレンジしています」と田中は言います。値が張ると思われがちな塊肉ですが、使い回しのきくプルドポークはアレンジレシピの優等生。やわらかい食感に仕上がるため、小さなお子様のいる家庭でもおすすめです。

今回は、普段のBBQにも度々プルドポークが登場するという田中が、おうちで簡単につくれる方法を伝授。余分な脂を落としつつも、うま味がギュッと詰まったやわらかいお肉は冷めてもおいしい。お肉を知り尽くしたプロ考案の時短テクニックを教えてもらいましょう。

おうちでつくるプルドポークはメリット大

おうちでつくる簡単プルドポークのコツ

本格的なプルドポークの調理にかかる時間は、約10時間。おうちでつくるにはハードルが高い料理ですが「炊飯器」「圧力鍋」といった身近な調理器具を使うことで、簡単に短時間で再現することができます。また本格的な味わいを目指す方は、是非とも「BBQグリル」でのプルドポーク調理にチャレンジを。
「Hot&Fast(ホット・アンド・ファスト)」と呼ばれるBBQのテクニックを使った時短調理法を、お肉のプロが教えます。

<黄金プルドポークの材料>
豚肩ロースブロック肉 500g
チリパウダー 適量
[A]
エバラ黄金の味 100ml
水 100ml
ケチャップ 大さじ5
※炊飯器と圧力鍋で調理する場合、バター10gが必要です。
※ヒレやバラでも作れます。

手軽さNo.1!炊飯器でつくる黄金プルドポーク

<作り方>

(1)豚肉は3等分に切り分け、チリパウダーで下味をつけます。
(2)フライパンにバターを熱し、中火で(1)を焼き、全ての面にこんがりと焼き色をつけます。
(3) (2)を炊飯器に入れ、[A]の材料を加えて炊飯スイッチを入れ、終了したらそのまま保温モードで1時間おきます。
(4)豚肉を取り出し、フォークなどで粗くほぐして、出来あがりです。
※炊飯器の機種によっては、調理に使えないものもあります。お持ちの炊飯器の取扱説明書を確認してから調理してください。
※炊飯器のにおい移りが気になる場合、調理後は早めに炊飯器から取り出し、取扱説明書を参考に内釜や内蓋などを洗浄してください。




炊飯器調理のポイント

□フライパンでお肉の表面を焼く際は、焼き過ぎに注意
□炊飯器のサイズは5合炊き以上を推奨
□最初の焼く工程以外は、炊飯器におまかせで完成

手軽さNo.1!炊飯器でつくる黄金プルドポーク

やわらかさを追求!圧力鍋でつくる黄金プルドポーク

(1)豚肉は3等分に切り分け、チリパウダーで下味をつけます。
(2)圧力鍋にバターを熱し、中火で(1)を焼き、全ての面にこんがりと焼き色をつけます。
(3)[A]の材料を加え、約30分加圧調理します。
(4)圧が下がったら豚肉を取り出し、フォークなどで粗くほぐして、出来あがりです。
※圧力鍋の使用方法は機種によって異なります。お持ちの圧力鍋の取扱説明書を確認してから調理してください。

圧力鍋調理のポイント
□圧力鍋でお肉の表面を焼く際は、焼き過ぎに注意
□炊飯器よりも圧力鍋の方がやわらかくなるためおすすめ
□1時間以内で本格的なプルドポークが完成

やわらかさを追求!圧力鍋でつくる黄金プルドポーク

本場の味を再現!BBQグリルでつくる黄金プルドポークのコツ

<作り方>
(1)豚肉はチリパウダーで下味をつけます。
(2)BBQグリルで(1)を焼き、全ての面に軽く焼き色をつけます。(焼き色をつけた後、スモークチップで軽くスモークすると、より本格的な味わいになります) (3)(2)をアルミホイルで包み、BBQグリルの炭のないゾーンにのせ、蓋をして約3時間蒸し焼きにします。
(4)鍋に[A]の材料を入れて火にかけ、ひと煮立ちさせます。
(5)焼きあがった(3)をフォークなどで粗くほぐし、(4をからめて、出来あがりです。
※BBQグリルの炭のレイアウトは、片側半分に炭を置いて、残りの半分は炭を置かずに弱火ゾーンとする「ツーゾーン・ファイア」がおすすめです。

BBQグリル調理のポイント
□グリルに蓋がない場合は、ステンレスボウルを蓋代わりに被せてもOK
ただし、温度を一定にする
□アルミホイルでお肉を包んで焼くHot&Fastで、効率よく高温状態をキープする
□10時間かかる本場の味が、Hot&Fastで調理をすれば3時間で完成


<Hot&Fastとは>

BBQの基本は、Low&Slowといわれており、低温で時間をかけて火を入れていきます。長時間も管理ができない為、高温で早く火入れをする調理方法が、Hot&Fast。
ただし、加熱しすぎないように注意が必要です。アルミホイルを包むことで乾燥をなるべく防ぎます。

本場の味を再現!BBQグリルでつくる黄金プルドポークのコツ

「黄金の味」にケチャップをプラス!本場の味を手軽に再現

バーベキュー上級インストラクターの資格を持つエバラ食品の田中が提案するのは、プルドポークを使ったアレンジメニュー。「黄金の味」とケチャップを混ぜるだけで本格的なBBQソースが完成するほか、お好みでチリパウダーやブラックペッパーを入れてお好みの味付けにアレンジすることもできます。

黄金プルドポークバーガー

<材料>
『黄金プルドポーク』 適量(約200g)
トマト(輪切り) 2切れ
レタス 2枚
スライスチーズ 2枚
バンズ(ハンバーガー用) 2個
[付け合わせ]
フライドポテト、ピクルス、オレンジなど 適宜

<作り方>
(1)バンズは横半分に切り、軽く焼きます。
(2)(1)にレタス・トマト・『黄金プルドポーク』・チーズをはさんで、出来あがりです。
※お好みで[付け合わせ]を添えてお召しあがりください。



黄金プルドポークバーガー

黄金プルドポークサラダ

<材料>
『黄金プルドポーク』 適量(約200g)
トマト(乱切り) 1個
フリルレタス(手でちぎる) 1株(約100g)
アボカド(2cm角に切る) 1/2個
紫キャベツ(千切り) 2枚
パプリカ(薄切り) 1/4個
ベビーリーフ 適量


<作り方>
(1) 器に野菜を盛り、『黄金プルドポーク』をのせて、出来あがりです。

黄金プルドポークサラダ

黄金プルドポークライス

<材料>
『黄金プルドポーク』 適量(約200g)
ごはん どんぶり2杯分
イタリアンパセリ 適宜


<作り方>
(1)器にごはんを盛り、『黄金プルドポーク』をのせて、出来あがりです。
※お好みでイタリアンパセリを添えてお召しあがりください。

黄金プルドポークライス

できたての味をストック!プルドポークの冷凍術

一度の調理で大量につくることのできるプルドポークは冷凍ストック向き。しかしながらプルドポークの特徴ともいえる“しっとりやわらかな食感”を保つためにも「冷凍焼け」には注意が必要です。

冷凍焼けとは食材に含まれる水分が乾燥した冷凍庫内で気化して空気中に抜け、その水分がふたたび凍結して霜になる現象のこと。冷凍焼けした食材は食感がパサパサしたり、においが出たりするなど、せっかくのおいしさが失われることも。おいしい状態を維持したままプルドポークを冷凍保存するためにも、粗熱が取れたらすぐにジッパー付きのポリエチレン袋へたれごと入れ、お肉が均一になるよう平らにして冷凍庫へ入れましょう。


<冷凍保存のポイント>
□プルドポークはたれに絡めた状態で冷凍保存
□ジッパー付きのポリエチレン袋に入れ、空気をしっかり抜き、できるだけ平らな状態にして、素早く冷凍庫へ
※マイナス18度以下の冷凍庫で保存し、2~3週間を目安に食べきりましょう
参考:https://www.ebarafoods.com/sp/meat/26/

できたての味をストック!プルドポークの冷凍術
エバラ食品工業株式会社 コミュニケーション部 田中敬二

エバラ食品工業株式会社 コミュニケーション部 田中敬二

バーベキュー上級インストラクター / お肉検定1級

2004年 エバラ食品工業株式会社 入社 仙台と大阪にて営業を担当
2014年 エバラバーベキューエキスパートチーム(EBET)活動開始
2015年 商品開発を担当
2016年 宣伝企画を担当

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