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プロカメラマンに習う! スマホ撮影 ワンランクアップ術【4】わが家のペットをかわいく撮る方法

プロカメラマンに習う! スマホ撮影 ワンランクアップ術【4】わが家のペットをかわいく撮る方法

愛犬、愛猫のかわいい写真を撮りたいけれど、「カメラのほうを見てくれない」「動くのでぶれてしまった」といった悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
そこで、犬や猫のかわいさを存分に引き出す簡単なテクニックをフォトグラファーその江さんに教えていただきました。愛くるしいうちのコの、素敵な一枚を残しましょう!

動きが素早い犬や猫。連写して一瞬のタイミングを逃さずに撮ろう!

動きが素早い犬や猫。連写して一瞬のタイミングを逃さずに撮ろう!

犬や猫などのペットは動きが早いので、思い通りに撮るのが難しい被写体です。連写で撮影し、いきいきとした、最高にかわいいショットを選びましょう(連写の仕方は第1回目の記事を参照)。
いつも同じような写真になってしまうという人は、アングルに変化をつけて撮ると、愛犬、愛猫のチャーミングな表情をあらたに見つけることができます。上めのアングルから撮ると、ペットが上目遣いになるのでかわいらしい表情に。ペットに目線を合わせて撮ると、表情がわかりやすく、ナチュラルな雰囲気の写真になります。撮影の際は、犬や猫の集中力は長く続かないので、素早く撮るのがポイントです。

LESSON1 犬は昼間の明るいときに撮ろう! バックの色によって写真の印象が変化

LESSON1 犬は昼間の明るいときに撮ろう! バックの色によって写真の印象が変化

犬を撮るときは、自然光のもとで撮るのがベスト。散歩のときや、家の中なら光の差し込む窓辺などで、なるべく昼間の明るいうちに撮影しましょう。犬のうしろから光が当たるようにして(逆光)撮ると、やわらかな印象の写真になり、犬の目がぱっちりと開くのでかわいく撮れます。
背景の色によっても、違った雰囲気を演出できます。まず、白い背景で撮ると、明るく、ナチュラルな印象の写真に。iPhoneは、自動調整機能によって写真全体の明るさを平均化するため、白い背景で白っぽい犬を撮ると、写真が暗くなりがちです。下の要領で露出を上げ、明るくして撮りましょう。次に、黒っぽい背景で撮影。雰囲気が変わってシックな印象に。さらに露出を下げて撮ると、スタイリッシュで、かっこいい写真に仕上がります。

<露出の調整>
ピントを合わせたいところをタップすると四角い枠が表示され、iPhoneが自動でピントを合わせます。太陽のマークも表示されるので、指で上下にスライドして露出(明るさ)を調整します。

LESSON2 猫は黒目が大きいときに撮ろう! キャッチライトを入れると、さらにかわいい!

LESSON2 猫は黒目が大きいときに撮ろう! キャッチライトを入れると、さらにかわいい!

猫は撮る場所の明るさによって黒目(瞳孔)の大きさが変わります。写真で比べてみましょう。
日中、室内の自然光の入る場所で撮ると、写真自体はきれいですが、肝心の猫の黒目が細くなり、いまひとつかわいさに欠けています。いっぽう、暗い室内で、照明の光のもとで撮ると、暗いので写真はぶれやすくはなりますが、猫の黒目が大きくなり、丸く、くりくりとした目のかわいい表情が撮れます。猫じゃらしなどで気を引き、光のほうを向かせて目にキャッチライトを入れて撮ると、かわいらしさがアップします。暗いところで撮ると、猫が少し動いただけでも写真がぶれてしまうので、何枚も撮って素敵な一枚を選んでください。
第3回目の記事で紹介した「Live Photos」を活用すると、瞬間を逃さずに撮れるのでおすすめです。

LESSON3 ペットといっしょに自撮りしよう!

LESSON3 ペットといっしょに自撮りしよう!

ペットの写真や、ペットと子どもの写真はたくさん撮っていても、ペットと自分の写真は意外と撮っていないもの。ときにはいっしょに撮影し、愛犬、愛猫との幸せなひとときを写真に残しましょう。
自撮りの場合は、画面の右下にある、カメラの切り替えアイコンをタップし、インカメラ(前面カメラ)で撮影します。カメラを持っていないほうの腕でペットを抱っこすると、動き回ることもなく、撮りやすくなります。ちなみに、犬や猫はカメラを向けると嫌がって逃げる場合もあるので、そんなときも、抱っこして撮影するのがおすすめです(インカメラで撮影すると、画面と写真では左右の向きが逆になります。撮影時の画面と同じ向きで撮影したい場合は、「設定」のアイコンを開いて「カメラ」をタップし、「前面カメラを左右反転」のスイッチをオンにします) 。

★ペット写真を撮るときのアドバイス

★ペット写真を撮るときのアドバイス

じっとしていない犬や猫。セッティングする際の準備も大切です。1人で撮影するのは難しいので、友人や家族などに協力してもらうと、素敵な写真が撮りやすくなります。
また、カメラにペットの目線を引きつけたいときは、犬はおやつを使ったり、耳慣れない音を出したりするのが○。猫は猫じゃらしなどのおもちゃを使って気を引き、シャッターチャンスを作りましょう。

PROFILE:その江
 新潟県出身。東京造形大学卒業後、荒木英仁に師事する。2003年「Light
 Inguz」を設立し独立。独自の視点・感性で撮る広告写真等で活躍。スイーツからポートレート、風景までオールマイティな写真家として、カメラメーカーなどからの依頼も多数。近年の写真セミナーでは、「ハートで撮ること」の大切さを改めて伝え、子どもの写真を通じた教育事業にも力を入れている。公益社団法人
 日本広告写真家協会正会員
 https://www.lightinguz.net/
 (編集/ワン・パブリッシング)

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