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料理のプロに習う 子どもと一緒に楽しむ料理レッスン【4】みんなが好きなメニューにチャレンジ! 人気おかずを作ろう!

料理のプロに習う 子どもと一緒に楽しむ料理レッスン【4】みんなが好きなメニューにチャレンジ! 人気おかずを作ろう!
料理のプロ、髙井英克さんによる、親子で楽しむ料理レッスン。
4回目となる今回は、お店で食べるような本格派のグラタンを紹介します。
いままで同様、作り方をていねいに紹介しているので、ぜひお試しください。
春野菜たっぷりの汁ものも添えて、栄養バランスをアップします。
料理がますます楽しくなる! ワンランク上のメニューにトライ!

料理がますます楽しくなる! ワンランク上のメニューにトライ!

皮はカリカリ、肉はジューシーに焼くチキンソテーと、マッシュポテトの両方の作り方を覚えられる、ホワイトソースを作らなくてもおいしいグラタンの紹介です。
まろやかなマッシュポテトは子どもが好きなメニュー。じゃがいもは、加熱したときの、ほくほくした食感が魅力の男爵いもがおすすめです。火の通りも早く、つぶしやすい利点もあります。鶏肉に重しをのせて焼くと、皮がカリカリになるプロセスも、子どもの興味を引くと思います。
カリカリチキンにマッシュポテトとチーズをのせて焼く、ちょっと手の込んだグラタンができたときの達成感はひとしおです。少ない食材でできるうえに、お子さんの自信や、料理への興味を高めることにもつながります。
カリカリ鶏肉とマッシュポテトのグラタン

カリカリ鶏肉とマッシュポテトのグラタン

材料(2人分)

鶏もも肉 1枚(300g)
じゃがいも 2~3個(300g)
A
 生クリーム 100ml
 牛乳 大さじ3
塩・こしょう 各適量
ピザ用チーズ 適量
サラダ油 大さじ1
作り方

作り方

(1)
じゃがいもはこすり合わせてよく洗い、皮をつけたまま4等分くらいのゆでやすい大きさに切ります。さっと水で洗ってから塩水(水1ℓに塩小さじ2を加えたもの)とともに鍋に入れ、火にかけます。

(2)
じゃがいもがおどらないくらいの火加減で12分ほどゆでます。皮のほうから竹串を刺し、スーッと通る程度に柔らかくなったらザルにあげます。

\おいしさUPポイント/
じゃがいもは皮つきのままゆでて風味をつけます。ゆでるとき、ぐらぐらとおどらせてしまうと水っぽくなるので注意。皮が開いてきたらゆで上がったサインです。やけどに気をつけてザルにあげます。塩ゆですることでアクも抜け、味つけにもなります。

(3)
じゃがいもが冷めて表面が乾いたら、皮をむきます。

★じゃがいもをレンジ加熱する場合は、切らずに1個ずつラップで包んで耐熱容器にのせ、600Wで5~6分加熱を(耐熱容器の種類などにより、固さにムラが出ます)。

(4)
(3)をマッシャーでつぶします。(ない場合はすりこぎで代用できます。手で触れるくらいに粗熱が取れたら、手でつぶしても。)

★お子さんと一緒に!★
つぶす作業は小さいお子さんでも楽しくお手伝いできます。大きめのボウルを使い、作業中は、大人がボウルを後ろから押さえてあげましょう。つぶし具合はお好みでOK。

(5)
Aを少しずつ加えながら混ぜ合わせます。マッシュポテトの完成です。

【鶏肉を焼く】

(6)
鶏肉はキッチンペーパーなどで水分をきれいに拭き取り、4等分に切ります。

(7)
皮目、肉の順に塩こしょうをふり、なじませます。

\おいしさUPポイント/
マッシュポテトは味つけが控えめなので、鶏肉に塩こしょうを強めにふって焼くと、おいしく仕上がります。

(8)
フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、鶏肉の皮目を下にして入れ、油をなじませながら並べます。

(9)
鶏肉を中央に寄せてアルミホイルをかぶせ、鶏肉の倍量の水(600ml)を張った鍋を重しにしてのせます(鶏肉を中央に寄せると重しも当てやすく、焼き色もきれいにつきます)。

\おいしさUPポイント/
鶏肉に重しをのせると皮目が均一に、平らになるので、皮がカリカリに焼けます。油を引くことで焼き色もきれいに仕上がります。

(10)
動かさずに4分ほど焼いたら、アルミホイルを取って肉を裏返し、弱火で2分ほど焼きます。

(11)
鶏肉を取り出し、粗熱が取れたら食べやすい大きさに切ります。

\クッキングポイント/
肉のほうを上にして切ると、皮がはがれにくく、上手に切れます。

【チキンにマッシュポテトをのせてトースターで焼く】

(12)
グラタン皿に(11)を入れてマッシュポテトとチーズをのせます。

(13)
トースターで焼き色がつく程度に10分ほど焼きます。取り出すときは熱いので注意してください。
メインに合う汁もの 春キャベツと新玉ねぎの赤だし

メインに合う汁もの 春キャベツと新玉ねぎの赤だし

クリーミーなグラタンに、コクのある赤だし仕立てのみそ汁を添えます。意外にも、乳製品とみそは同じ発酵食品同士のため好相性。野菜をたっぷり使い、メインに足りないビタミンや食物繊維を補います。
野菜の煮込み具合はお好みでOKですが、今回は、みずみずしい春野菜の食感を生かしたいのでさっと火を通します。

春キャベツと新玉ねぎの赤だし

材料(2~3人分)

春キャベツ 2枚(100g)
新玉ねぎ 1/2個(80g)
水 450ml
昆布 8cm角
赤だしみそ 大さじ2
ごま油 大さじ1

作り方

(1)
ボウルに水と昆布を合わせておきます。

(2)
キャベツは3cm角に切り、玉ねぎは8mm厚さのくし形切りにして横半分に切ります。

(3)
鍋にごま油を入れて中火で熱し、(2)を炒めます。野菜に油がなじんだら(1)を加え、煮立ったらアクを取り、弱火で5分ほど煮ます。(昆布は入れたままでOK)

(4)
みそを溶き入れ、味をととのえます。

PROFILE:髙井英克
 料理研究家
 京都、東京・赤坂、麻布の日本料理店で修行を積み、料理研究家に。料理人としての経験と確かな知識をもとに、家庭でも作りやすくておいしいレシピを提案。主宰する料理教室では、四季折々の和の献立を中心に紹介。2人の息子をもつ父でもあり、子ども向けのレシピも得意。テレビや雑誌、書籍などでも活躍。(編集/ワン・パブリッシング)

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