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おいしいNEWS TOPへもどる特別な日のごちそうにもおすすめ!【1】手づくりして一緒に楽しむ犬ごはん・猫ごはん[基本の考え方]
毎日は作れないけれど、たまには大切なペットのために手作りごはんを食べさせたい、と考えている飼い主さんも多いはず。
そこで、犬とネコのおやつ・ごはん研究家としてパイオニア的存在のDecoさんに、ペットの食についての考えや、手作りごはんの基本についてうかがいました。
犬猫と飼い主が一緒に食べられる手作りごはんでお互いハッピーに!
愛犬や愛猫の食事は、家族の一員としての大切なごはんと考えるDecoさん。
犬猫の食について、その質の重要性にいち早く着目し、犬用のスイーツやデリを世間に広めた立役者でもあります。
「人とペットが同じ食べものをシェアし、一緒に楽しむことで、人とペットの絆もいっそう深まります。愛情を込めて作ったごはんを、愛犬、愛猫が喜んで食べてくれることは、飼い主さんにとっても最大の喜びで、お互いに幸せな気持ちになれます。
誕生日や記念日など、たまにはワンちゃん、猫ちゃんが主役の日を作って、家族と同じものを一緒に食べながら、みんなで祝ってあげましょう。一緒に食べる楽しみは、人とペットの心と暮らしを豊かにしてくれます。
愛犬、愛猫と一緒に食べられる手作りのごはんは、最大のコミュニケーションツールともいえます」(Decoさん)
自分で選んだ食材で作るから安心! 気負わず、楽しんで作りましょう!
手作りごはんは、自分が選んだ安心安全な食材で作れるところがいちばんのメリット。愛犬、愛猫の年齢や体調に合わせたものが作れ、栄養たっぷりの旬のものを食べさせることができます。家族の食事と同じ食材を使うので、むだなく使い切ることができ、フードロスにもつながります。
「毎日作り続けるのは大変」「栄養のバランスが心配」と、手作りをあきらめている飼い主さんも多いようですが、週末の時間があるときや、お誕生日などの特別な日に、おいしいものを作ってあげるところから、気軽にトライしてみませんか?
第2回目以降の記事では、飼い主さんと一緒に食べられる犬ごはん&猫ごはんレシピを紹介します。ごちそうにぴったりの見栄えながら、手軽に作れるレシピばかりをセレクトしました。「意外と簡単だったから、また作ってみたい!」「かわいい写真が撮れてうれしい!」など、楽しみながら、気負わず作ることが長続きのコツです。
Decoさんに教わる! 愛犬、愛猫のためのごはん作りのコツ
●犬・猫に与えてはいけないNG食材
ねぎ、玉ねぎ、にらなどのユリ科ネギ属の野菜は、貧血を引き起こすので与えないでください。チョコレートなどのカカオ類には中毒症状を招く恐れが。レーズン、ぶどうも、中毒症状を起こしたり、腎臓へのダメージを与えたりする危険性があります。生卵の白身は、下痢を誘発する場合があるので、必ず加熱しましょう。
※犬猫とも、個体差によって体に合う食材と合わない食材があります。初めての食材を食べさせるときは、少量ずつ、様子をみながら与えるようにし、合わないものは食べさせないでください。また、疾患がある場合は、かかりつけの獣医に必ず相談のうえ、与えてください
◇アレルギーにも注意
皮膚に湿疹やかゆみが生じる、毛が抜ける、下痢や嘔吐など、アレルギー症状が現れた場合は、アレルギー検査をしてアレルゲン食材を特定し、その食材を使わないようにしてください。
・魚介類や豆類は消化が悪いので、必ず加熱し、つぶしたり細かく切ってから、与えましょう。
・ナッツなどの種実類も消化が悪いので、素焼きしたものを選んで砕いてから与えるようにし、酸化する前に早めに食べきりましょう。
・猫は食の嗜好性が高いので、素材を生かしたシンプルな調理がおすすめです。
・犬猫が食べるのに適正な温度については、あつあつはやけどの原因になるのでNG。犬は匂いで食欲が刺激されるので、人肌程度が適温です。猫は冷ましてから与えましょう。
・犬猫に食べさせる際は、丸呑みしてのどに詰まらせないように気をつけてあげてください。食べやすい大きさに切り分けてから与え、デコレーションのピックなどは、必ず取り除いてください。
◇おやつの適正量は?
●1日に必要な摂取カロリー
★犬の場合(避妊、去勢ずみの健康な成犬を対象にした場合の目安)
1.6×(30×体重〈kg〉+70)
<例> 5kgの場合
1.6×(30×5+70)=352kcal
★猫の場合(室内飼いで、運動量があまり多くない成猫の場合の目安)
体重1kgに対して64~80kcalで算出
<例> 5kgの場合
64×5=320kcal
PROFILE:Deco
犬とネコのおやつ・ごはん研究家。フードアナリスト。食生活アドバイザー。人も犬も食べられる高品質スイーツ&デリ「コミフ」ブランドの監修・プロデュースや、ドッグカフェブームの先駆けとなった東京・田園調布の「Deco’s
Dog
Café
田園茶房」の運営に携わる。犬とネコの健康に配慮したメニュー作りを続け、情報を積極的に発信。メディアへの出演や著書も多数。(編集/ワン・パブリッシング)