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知的家事プロデューサー・本間朝子のらくらく家事術【2】キッチンは「仕組み化」すれば家事が楽になる

知的家事プロデューサー・本間朝子のらくらく家事術【2】キッチンは「仕組み化」すれば家事が楽になる

負担の大きい家事を楽にするポイントは「仕組み化」。一度仕組みを作れば、それに沿って家事が自然とスムーズに進むから、がんばらなくても暮らしがグッと快適になるんです。「知的家事プロデューサー」として家事効率化のアイデアを提案する本間朝子さんによると、キッチンは「仕組み化」によって大幅に時短ができる場所なのだそう。楽して家事上手になれるキッチン作りのコツを紹介しましょう。

こんにちは、本間朝子です。女性って仕事をして家事もして、場合によっては育児もしてと、やることが本当に多いですよね。まず「自分はもう十分にがんばってる」とほめてあげましょう。そしてこれからはがんばるのではなく、がんばらなくてもできる方法を知ってほしいと思います。

そのために大事なのが「仕組み化」。環境やルール、家族と家事をシェアできる流れを作っておけば、がんばらなくても楽にできる状態を保てます。また、家事は掃除が完璧だったり、料理が豪華であったりする必要はなく、家族が健康で笑顔であることが一番大切です。やらなくていい家事は思い切ってやめて、まずは自分が笑顔でいられるようにしましょう。皆さんが笑顔なら、自然と家族も笑顔になりますよ。
1.「Iライン収納」で家事の時間を根本から短く

1.「Iライン収納」で家事の時間を根本から短く

「仕組み化」の第一歩は、使うものをすぐ手が届くところに置いておくこと。それを実践しやすくするためのワザが「Iライン収納」です。たとえば、ごはんを炊いて茶碗によそい、残ったごはんを保存容器に詰めるという一連の家事をイメージしてみてください。必要なのは炊飯器と米びつ、しゃもじ、茶碗、そして保存容器ですよね。こういった必要なものを写真のように縦1列に並べて収納します。

わたしは生活全般において「動線」を強く意識しています。たとえば「家に帰ってきて鞄を片付け、着替える」という動作をとっても、行ったり来たりすれば時間が余計にかかってしまいます。なるべく余計な移動をせずに済むよう動線を意識すると、家事の負担は大幅に減らすことができます。

この「Iライン収納」は、こうした動線の考え方を家事に応用したものです。バラバラに置かれていた炊飯器、米びつ、しゃもじ、茶碗などを縦1列に置き直すだけで動線が短くなり、「ごはんをよそう」「残ったごはんを保存容器に詰める」という家事にかかる時間が短縮されます。

「Iライン収納」は炊飯器周りだけでなく、トースターとパン、オーブンとミトン、鍋敷きなど、ほかの場所にも応用が可能です。日々の家事を振り返って、その家事に使う道具を近い場所に配置できているか見直しましょう。それだけで驚くほど家事が楽になりますよ。

2.ボトルにラインを引けば、調味料のストック管理が簡単に

2.ボトルにラインを引けば、調味料のストック管理が簡単に

毎日の料理に使う調味料は、切らしてしまうと困ります。そのため、何本かまとめ買いしてストックしている人も多いでしょう。でも、キッチンの収納スペースには限りがあります。調味料切れを防いで料理をスムーズに進めようとストックを買ったのに、今度はストックが多すぎて整理整頓がうまくいかないというのでは、本末転倒ですよね。

調味料のストックをうまく管理するために、わたしが採用しているのは、使用中の調味料の3分の1くらいの位置にラインを引いておき、その位置まで減ったらストックを追加するというルール。調味料の分量が書き込んだライン以下になったら、次のストックを1本買い足すようにしましょう。

こうしておけば、家族が見ても「あっ、しょうゆはもう少しで買い足さないとな」と一目瞭然。家事を自分ひとりで抱え込まず、家族とシェアすることにもつながります。家事シェアは口で「これをやって、あれをやって」というよりも、わかりやすい仕組みを作ってしまうのが得策。今回のような「見える化」も、ひとつの方法です。

エバラの調味料は、残りの量がわかる窓がついているのが特徴。これだとラインを引かなくてもストック管理ができて、より便利ですね。お子さんに「あとどのくらい残っているかな?」と呼びかけ、窓をのぞくのを手伝ってもらうのもいいと思います。

3.食品は「カテゴリー別」ではなく「目的別」で収納する

3.食品は「カテゴリー別」ではなく「目的別」で収納する

食品を収納するとき、パスタはここ、乾物はここ、とカテゴリー別に分けている人は多いのではないでしょうか? それもいいのですが、わたしがオススメしているのは、たとえばスパゲティ、パスタソース、トマトなどを入れた「パスタセット」のように、目的別に収納する方法です。

目的別に収納するメリットは、家族に料理を手伝ってもらいやすくなることです。たとえばパパに料理をお願いするのが難しいと感じるのは、どこに何が入っているかを伝えるのが難しいというのもありませんか? 目的別に収納しておけば「パスタの材料はここに入っているからね」と言っておくだけで、家族にもすぐにわかります。

わたしが重宝しているセットは、「家族がすぐに食べられるセット」。混ぜるだけ、お湯を注ぐだけでできるインスタント食品などを、まとめてケースに入れています。エバラの「プチッと調味料」は、うどんや使いかけの野菜と混ぜるだけでおかずが完成するものが多く、このセットにオススメ。1回分が個包装になっているので、分量に迷うこともありません。家族に自分の食事の用意をしてもらう第一歩として、ぜひ試してみてください。

レシピ:プチッと鍋うどん
https://www.ebarafoods.com/recipe/detail/recipe1931.php

PROFILE:本間朝子(ほんま・あさこ)知的家事プロデューサー。不動産会社、フードプランニング会社を経て独立。仕事と家事の両立に苦労した経験から、ムダな時間と労力を省く「知的家事」を考案。執筆やセミナー、便利グッズの開発などを通してメソッドを伝えている。テレビに多数出演する他、雑誌、新聞でも活躍。毎月無料のセミナーを自主開催している。(編集/ランサ―ズ)

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