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おいしいNEWS TOPへもどる知的家事プロデューサー・本間朝子のらくらく家事術【3】アイテムを活用して「見た目も手間もスリムなキッチン」に
キッチンの掃除って、本当に大変。でも、ひとつひとつの家事をよく見ると「やらなくていいこと」もたくさんあります。キッチンアイテムをうまく活用すれば、掃除が今よりグッと楽になること間違いなし。「知的家事プロデューサー」として家事効率化のアイデアを提案する本間朝子さんに、見た目も手間もスリムなキッチンを実現させるコツを教えてもらいました。
1.フロアモップ+スプレーでキッチンマットはなしでもOK
コンロ周りにキッチンマットをしいている人は多いでしょう。調理中の油はねや水はねを防げて便利ですが、汚れたキッチンマットを洗濯するのは大変。マットを動かしながら床掃除をしなければならないのも、手間がかかります。
それならいっそのこと、キッチンマットを使うのをやめてしまいましょう。ただそうすると、床に汚れがつきやすくなってしまうので、そのぶんこまめな掃除が必要。キッチンにフロアモップと水や洗浄液入りのスプレーを常備しておき、調理が終わったらシュッとひとふきして掃除しましょう。
ちなみに、フロアモップは置く場所も大事。気づいたときにすぐ掃除できるように、キッチンからすぐ手が届く場所に置きましょう。わたしは冷蔵庫の側面にマグネットフックを取り付けて、フロアモップを吊るしています。毎日こまめに掃除すれば、1回の掃除時間は10秒程度と短くて済みます。10秒だけ、と考えれば「それなら掃除しようかな」という気になれそうですよね。
2.キッチンペーパーを活用して布ふきんを洗う手間をカット
キッチンは飛び散った油やこぼれた調味料など、汚れがつきやすい場所。掃除をするのは面倒ですが、そのままにしておくと一層汚れが取れにくくなり、結局掃除の手間が増えてしまいます。そんなときにぜひ使ってほしいのが、キッチンペーパーです。
わたしが使っているのは、普通のキッチンペーパーを9分の1のサイズにカットした「ミニミニキッチンペーパー」。カットしたら小さなケースなどに入れて、コンロや調理台の近くの引き出しに入れておきましょう。
「ミニミニキッチンペーパー」のいいところは、汚れに気づいたときにサッと掃除できること。掃除は汚れがたまればたまるほど取るのが大変で、気が重くなってしまうもの。キッチンペーパーなら汚れたら捨てればいいので、しつこい油汚れも心置きなくふき取れます。このワザで布ふきんの手入れと掃除の手間を、一挙にカットしてしまいましょう。
3.シンクの掃除は事前の「打ち水」で楽になる
食器洗いをしたあとのシンクの掃除は、ちょっと面倒ですよね。実はこれも時短できる家事。シンクを使う前に、打ち水をするイメージでサッと水をかけておけば、水が膜になって汚れがつきにくくなるんです。仮に汚れがついたとしてもベッタリと汚れがつかないので、ゴシゴシと磨かなくてもOK。シンク洗いの手間を大幅に減らせます。
4.換気扇は「前後プラス5分」がポイント
ぜひ使い方を見直してほしいのが、換気扇。換気扇はコンロを使いはじめるときにつけて、使い終わったら切る、と思っていませんか? でも実は、それでは不十分。料理をはじめる5分前につけて、料理が終わって5分後に切るというのがオススメです。
調理前から換気扇をつけて空気の流れを作っておかないと、料理をしているときに出るオイルミストがスムーズに排出されません。また、オイルミストは料理が終わった直後には、まだキッチン内に残っています。そのため調理後も5分はつけておいて、オイルミストをできるだけ排出することが大切。これを実践すれば、換気扇のベタベタ汚れが大幅に減り、年末の大掃除もずいぶん楽になりますよ。
PROFILE:本間朝子(ほんま・あさこ)知的家事プロデューサー。不動産会社、フードプランニング会社を経て独立。仕事と家事の両立に苦労した経験から、ムダな時間と労力を省く「知的家事」を考案。執筆やセミナー、便利グッズの開発などを通してメソッドを伝えている。テレビに多数出演する他、雑誌、新聞でも活躍。毎月無料のセミナーを自主開催している。(編集/ランサ―ズ)