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知的家事プロデューサー・本間朝子のらくらく家事術【4】毎日の料理は"かしこくサボるワザ"でもっと楽になる

知的家事プロデューサー・本間朝子のらくらく家事術【4】毎日の料理は

家族の健康のために料理は欠かせないけれど、毎日となるとやっぱり大変。それなら料理をかしこく時短して、手抜きに見えないけどラクチン、を実現しませんか? 今回は「知的家事プロデューサー」として家事効率化のアイデアを提案する本間朝子さんに、そのためのコツを教えてもらいました。

こんにちは、本間朝子です。家事の中でも「料理が大変だ」と感じている人は多いはず。献立作りから調理、配膳まで1人でがんばりすぎていませんか? 献立作りをちょっと楽してもいいし、調理もイチからやらなくてもいいんです。

そのためには、ちょっとしたルール作りや「疲れているときはコレ」という定番メニューのストック、家族に手伝ってもらうための仕組み作りなど、“かしこくサボるワザ”を知っておいて。今日からできる料理時短のコツをご紹介しましょう。

1.メイン食材の「ゆるルーティン」で献立作りを大幅時短

1.メイン食材の「ゆるルーティン」で献立作りを大幅時短

「今日の夜ごはん、何にしようかな」……。来る日も来る日もこう考え続けるのって、疲れてしまいますよね。でも、たとえば「今日は豚肉で1品作って」と言われたらどうでしょう? 何もないところから献立を考えるよりも、ずいぶん楽になるはずです。

それなら平日は曜日ごとに主菜の食材を決めて「ゆるルーティン」を作ってしまいましょう。大事なのは「献立を選ぶ範囲を狭めること」なので、何曜日を何の食材にするかは自由でOK。肉の日は鶏・豚・牛を交代で使う、魚の日は青魚と白身魚を交代で使うなどと工夫をすると、おかずのバリエーションも自然と豊かになりますよ。

イラストのように、育ちざかりのお子さんが多い家庭ならお肉を多めにしたり、ご主人が残業で夕食が夜遅くになったりする日はヘルシーな豆腐にするなど、家族の事情に合わせて食材を決めるのもオススメ。「献立を選ぶ幅を狭める」のが目的なので、水曜日はカレーの日、金曜日は “フライ”デーだから揚げ物をメインにするなど、食材以外を設定しても。自分は楽して家族も楽しめる、素敵なルーティンを考えてみてくださいね。

2.特に忙しい日は「ホイル焼き」で乗り切る

2.特に忙しい日は「ホイル焼き」で乗り切る

メイン食材を決めておけば献立作りは楽になりますが、ときには調理さえもおぼつかないほど忙しい日もありますよね。そんなときにわたしがよく作るのが「ホイル焼き」。あらかじめカットした具材に塩こしょうをしてバターをのせ、ホイルに包んでおけば、10~15分くらいトースターに入れておくだけで完成します。市販の焼肉のたれを使えば味付けの手間も省けますよ。

レシピ:鮭のちゃんちゃんホイル焼き
https://www.ebarafoods.com/recipe/detail/recipe3115.php

朝出かける前に食材をホイルに包んでおき、帰宅後すぐにトースターに入れれば、着替えをしたり片付けたりしているうちにメインの1品が完成するのがうれしいところ。調理器具も不要で、食後は食器をさっと洗い流すだけで後片付けが完了します。野菜をたっぷり入れられるので、栄養バランスもバッチリ。忙しくても自炊を続けたいというときに、ぜひ活用してみてください。

3.「味噌玉」を常備すれば、汁物をイチから作らなくてOK!

3.「味噌玉」を常備すれば、汁物をイチから作らなくてOK!

毎食汁物を作るのって、結構面倒ですよね。そんなときに準備しておくと重宝するのが「味噌玉」。味噌大さじ1とだしを混ぜたものをラップの中央に置き、油あげや乾燥わかめ、青ネギなどお好みの具材といっしょに包みます。包むだけなので、お子さんに手伝ってもらうのもいいですね。

味噌玉ができたら、そのまま冷凍庫で保存しておきましょう。食べるときは味噌玉をひとつ器にあけて、1カップ程度のお湯を注いで混ぜるだけ。時間がないときも、汁物の準備はすでにできていると思うとホッとしますよ。

4.週末はホットプレートで「家事シェア」の練習

4.週末はホットプレートで「家事シェア」の練習

ゴミ出しや食器洗いは家族に手伝ってもらえても、料理はとても無理……。こんなふうに思い込んでいませんか? たしかに今まで料理経験のない人が突然、というのは無理がありますが、ものは考えよう。休日を使って、その「料理経験」を簡単にさせてあげる機会を作ればいいのです。

あると便利なのは、ホットプレート。フライパンや鍋だと火加減の調整が難しくても、ホットプレートならスイッチひとつで楽に調理ができます。家族でお肉を切ったり、野菜をちぎったりするのも楽しいもの。冷蔵庫に焼肉のたれなどを常備しておけば、焼いてたれをかけるだけでおかずが1品完成します。

レシピ:黄金ホットプレートビビンバ
https://www.ebarafoods.com/recipe/detail/recipe2659.php

調味料をいくつか用意しておけば、想像以上にたくさんのおかずが作れてマンネリ知らず。ホットプレートで家事シェアをしているうちに、パパが料理上手になったという声もたくさん届いているんですよ。

5.子どもがお手伝いしたくなる「リーダー制度」って?

5.子どもがお手伝いしたくなる「リーダー制度」って?

お子さんに家事のお手伝いをしてもらうときは、「自主的にやってもらう」のがポイントです。「焼肉作るの手伝って」と言われたら乗り気になれなくても「焼肉リーダー、お願いします!」と言われたら任せられているようでうれしくて、喜んでお手伝いできるものなんです。

わたしも子どもの頃、家族から「秘書」と命名されていたんですよ。同じお手伝いなのに「朝子秘書」って言われるだけで進んでやっちゃうから不思議ですよね(笑)。ほかにも麦茶隊長、鍋キャプテンなど、家族が手伝えそうなメニューにはどんどん肩書き制を取り入れましょう。家事の負担も減りますし、お子さんとのコミュニケーションにもなって一石二鳥です。

PROFILE:本間朝子(ほんま・あさこ)知的家事プロデューサー。不動産会社、フードプランニング会社を経て独立。仕事と家事の両立に苦労した経験から、ムダな時間と労力を省く「知的家事」を考案。執筆やセミナー、便利グッズの開発などを通してメソッドを伝えている。テレビに多数出演する他、雑誌、新聞でも活躍。毎月無料のセミナーを自主開催している。(編集/ランサ―ズ)

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