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おいしいNEWS TOPへもどるおうちパンの専門家も驚いた!鍋とパンのマリアージュ【2】担々ごま鍋×かぼちゃの切りっぱなしパン
おうちパンの専門家・吉永麻衣子さんが提案する「切りっぱなしパン」は、その名の通り、生地を切りっぱなしのまま焼きあげます。「手軽なパン作り」を大切にする吉永さんの思いがよく伝わります。
今回作るのはかぼちゃ味の切りっぱなしパン。濃厚なごまの香りが印象的な「担々ごま鍋」と合わせていただきます。
切りっぱなしパンは、成形の手間を省いています。3人の子どもたちがいる中で、いかに効率的においしく作るかを考えた結果、思いついたレシピです。
パン生地に練り込むかぼちゃは冷凍のものでも大丈夫。ラクに使えるものはぜひ取り入れてください。
かぼちゃパンのおともは、「担々ごま鍋」。かぼちゃの優しい甘さと、鍋のジューシーな旨みが意外とマッチしますよ。ぜひ試してみてください。
かぼちゃの切りっぱなしパンの材料・道具<12個分>
[材料]
・強力粉……200g
・砂糖……20g
・塩……3g
・バター……10g
〈A〉・牛乳……120g
〈A〉・かぼちゃ……60g(皮を除き、レンジで加熱。フォークで潰しながら牛乳に混ぜておく)
〈A〉・インスタントドライイースト……2g
・強力粉(分量外)……適量(打ち粉として使用)
[道具]
・大きなボウル
・小さなボウル
・キッチンスケール
・ゴムべら
・カード(生地を切る用)
・ふた付きの保存容器(800ml)
※保存容器は生地が膨らむことを想定して深さのあるものを選びましょう
作り方-生地を作る-
(1)小さなボウルに〈A〉を入れて2分ほど置きます。大きなボウルに強力粉、砂糖、塩を入れてゴムべらで混ぜたら、〈A〉を一気に加えて手でこねていきます。
(2)生地がよく混ざってひと塊になったら、バターを均一に揉み入れます。
(3)さらにこねていき、表面がつるんとなるようにまとめます。
(4)生地を冷蔵庫で8時間以上発酵させれば準備完了です。
※かぼちゃ入りの生地は1日に1回以上丸め直せば、冷蔵庫で3日間保存が可能です。
作り方-切って焼く-
(5)打ち粉を振り、生地を取り出します。
(6)生地を12等分します。
(7)フライパンに並べ、蓋をして強火で20秒温めます。火を止め15分ほど二次発酵させたあと、弱火で片面7分ずつ焼きます。
(8)焼きあがったパンは網に乗せ、粗熱がとれたら完成です。
切り方のコツ
パンは上から下にスパッと一気に切りましょう。ノコギリのように前後に動かしながら切ると断面に傷ができ、そこから水分が逃げてパサパサの食感になってしまうので注意。
また、切る際には生地をあまり触りすぎないようにしましょう。発酵されてふんわりした生地がつぶれてしまいます。
かぼちゃの甘さがほんのり♪旨辛鍋があとを引く
スイーツのような甘いかぼちゃは小麦粉と一体化することで主食に大変身。旨辛い「担々ごま鍋」に、かぼちゃパンの優しい風味が加わり飽きることなく食べ進められました。
パンをスープにつければ、具材の旨みまでしっかり吸い上げてくれ、ジューシーに。食べ盛りのお子さんにもおすすめです。
[参考レシピ]
プチッと担々ごま鍋
https://www.ebarafoods.com/recipe/detail/recipe3486.php
子どもたちとは「役割分担」をしながらパン作り
夫と一緒に子ども3人の相手をしながらパンを焼くのは簡単ではありません。息子としてはこねる作業をやりたがるのですが、時間がかかるので私がこねる担当、息子がトッピングや仕上げ担当、と役割を明確にしています。
作業が終わると「パン作りをする大人の仲間入りができた」喜びと達成感があるようで、やりきった表情が何とも嬉しそうです。夫が「おいしい」と食べてくれる姿にも、息子は満足しています。
忙しい毎日の中でお子さんと料理をすることは、大事なコミュニケーションです。一方で、それで疲れてしまうこともあるので、ご自身の余裕を見ながら、パン作りを楽しんでくださいね。
PROFILE:吉永麻衣子
パン講師・料理家。一般企業にて法人営業や新規事業立ち上げを経験し、パンの世界へ。専門学校講師、カフェキッチン、日本ヴォーグ社ハッピークッキングの立ち上げをした後、自宅にてパン教室をスタート。「忙しいママでも毎日焼けるパン」をテーマにしたレシピが共感を呼び、現在は書籍の出版やコラムの執筆等多岐にわたり活躍。著作に「失敗しない
絶対おいしい!
おうちパン教室」(主婦の友社)など。