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『いざというとき慌てない! 困らない! これだけは備えておきたい防災テクニック』【3】防災対策の第一歩! 最低限備えたいもの<備蓄編>

『いざというとき慌てない! 困らない! これだけは備えておきたい防災テクニック』【3】防災対策の第一歩! 最低限備えたいもの<備蓄編>

災害が起こったあとに、よく目にする光景が、必要なものを求めてスーパーなどに行列ができる様子です。災害時に備えてちゃんと準備しておけば、いざというときに慌てずにすみます。ここでは、自宅での備蓄をテーマに、最低限用意しておきたい備蓄品や収納アイデアについて取り上げます。収納と防災のプロであるtakaさんに収納場所のアドバイスなども含め、レクチャーしていただきます。

水、食料、トイレ用品は必須。置き場所や中身は家族で共有を

今回は、二次の備えである備蓄品について紹介します。二次の備えとは、避難が長期に渡る場合の備えで、家族全員が最低3日間過ごせる量の備蓄が推奨されています。今、恐れられている大型地震に対しては、最低1週間分備えましょうともいわれています。
自分の住んでいる地域のハザードマップを確認し、マンションか戸建てかなどの住宅状況や家族構成を考えて、自宅での避難を想定する場合は自宅収納を活用しますが、避難所へ行く予定の場合はスーツケースなどを使って備えます。

災害時は物資が不足し、お金があっても必要なものを買えない状況に陥ります。自分や家族が困らないためにも、ふだん使っているもの・必要なものを備えることは大切です。何より必要なのは、命を守ってくれるものの備蓄で、水、食料、トイレ用品など、生理的欲求が満たされるよう、準備しておくことが大事です。

また、防災備蓄で大切なことは、自宅のどこに何があるかを、家族みんながわかっていること。いざというとき、ママがいなくても家族が困らないように、備蓄品の置き場所や中身を共有しておきましょう。

「防災備蓄がどこにあるかをまとめた防災MAPを作り、収納場所が変わったときは作り直しています。家族がわかるよう、何のために備えているかも書き添えて、廊下の収納スペースの扉裏に貼っています」(takaさん)

プロが実践する防災備蓄と、収納の工夫

日常的に利用している食品や日用品を少し多めにストックし、消費しながら備えるのが「ローリングストック」という方法。無理なく続けられる、おすすめの備え方です。

【食品の備蓄】

【食品の備蓄】

食品については、takaさんは家族5人が1日3食で7日間過ごせるよう、105食分を備蓄しているそう。
オーソドックスな長期保存には、缶詰のパンやアルファ米、お菓子などがありますが、takaさんの備蓄の大半は、ふだんの買いもののついでにストックできて賞味期限が長めのもの。
具体的には、レトルト食品(カレーなどご飯にかけられるものや、おかず系)、パスタソース、パックご飯、缶詰、スープ、ふりかけやのり、だしパック、ルウ、ホットケーキミックス、乾麺、ゼリー、ナッツなど(詳細は、記事5で紹介している非常食を参照してください)。
【水の備蓄】

【水の備蓄】

水は、成人男性で1人あたり1日3リットル、最低7日分が必要といわれます。水にジュースなどをプラスして量を用意してもOK。コップいらずで飲みきりやすい500mlのペットボトルが便利で、水で溶ける粉末の緑茶などをいっしょに置いておくのがおすすめです(水だけだと飽きてしまうので、味が変えられるのも大事。また、カテキンには抗菌作用が期待できるといわれるため)。
【日用品などの備蓄】

【日用品などの備蓄】

備蓄に不可欠の水、食料、トイレまわりグッズに加え、電池やモバイルバッテリー、マスク、除菌グッズ、衛生用品、ヘルメット、ライトなどの日用品も備えます。ポータブル電源などもあると便利。避難生活の際の行動をイメージすると、必要なものがわかります。

【収納&管理のコツ】

【収納&管理のコツ】

収納は、ボックスなどに分けて入れ、中身や賞味期限、数を付箋などに明記して貼っておくと、一目で管理できて買いたしもラク。賞味期限を手前にして収納するのもポイントです。初めての人は、賞味期限を大きく囲って目立たせるだけでもいいので、取り入れてみましょう。

ふだん過ごしている場所の近くにストック。不要品を手放してスペースを作る

ふだん過ごしている場所の近くにストック。不要品を手放してスペースを作る

本格的に備えようと思うと、かなりのスペースが必要に。「備蓄場所がないから、ストックできない」と、まだ何も備えていない人も多いのではないでしょうか。災害に対する意識が自分事に変わったとき、少しずつでもいいので、まずはやってみましょう。
備蓄品は、いざというときにすぐ取り出せることが大切なので、避難経路となる玄関の近くや、いつも過ごしているスペースの近くに置くのがおすすめです。不要なものがある場合は整理し、スペースを確保しましょう。
ただし、ハザードマップを確認して浸水の危険がある場合は、上の階にも分散収納しておくと安心です。
また、地震の際は、家がゆがんでドアが開かないなど、部屋に閉じ込められてしまう場合もあるので、水は各部屋に備えておくと安心です。

takaさんは、大きくて頑丈な収納ボックスに、使い捨ての食器類や割り箸、ラップ、アルミホイル、ポリ袋、給水バッグ、圧縮おしぼり、ウエットシート、救急セット、簡易トイレ、水、衛生用品、洗い流さないせっけんなどを入れ、寝室の足元に置いています。キャスターにのせているので移動もスムーズ。

クローゼット下のデッドスペースを活用し、水を段ボール箱ごとストック。賞味期限が5年の、アルミ缶入りの水も、ここに収納。

食品は月1回、賞味期限と在庫の確認を

takaさんは、備蓄品の賞味期限や数の確認を、月1回のルーティンとして実践。食品名と賞味期限、数を書いた付箋を活用して管理しています。
「賞味期限が1か月先に控えているものは、付箋をはがして冷蔵庫横に移動させ、日常的に消費します。付箋ははがして買いものメモにし、買いたします。
賞味期限が迫ったものや、よく使うものはキッチンの引き出しにストックします」(takaさん)

プロのtakaさんでも、はじめから完璧に管理できていたわけではなく、失敗を重ねながらいきついたのがこの方法で、家族みんながわかるようにルールを作っているそう。
備えの初心者でも、すぐにまねできるtakaさんの備蓄テクニック。ぜひ、取り入れて自分の暮らしに合ったスタイルを見つけてみてください。

賞味期限が近付いたら、食品とともに備蓄箱の付箋をはがし、冷蔵庫横の買いものリストに付箋を移動。食品はキッチンへ移動し、ふだんの食事、おやつとして食べる。

PROFILE:taka
 整理収納アドバイザー・防災共育管理士®1級講師。「つづく、暮らし」主宰。3人の子どもと夫との5人暮らし。整理収納と防災のスキルを活かし、家族みんなが「無理なく続けられる」心地よい暮らしを提案。各種メディアで活躍するほか、お片付けサポートやオンラインでの片付け相談、レッスン、ワークショップなども行う。
 https://www.tsudukukurashi-taka.com/
 (編集/ワン・パブリッシング)

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