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おいしいNEWS TOPへもどる『いざというとき慌てない! 困らない! これだけは備えておきたい防災テクニック』【4】しっかり備えておきたい! 防災リュックの基本の作り方
防災対策の手はじめに用意している人も多い防災リュック。市販のものを買って満足し、そのまま放置していませんか? 今回は、防災リュック作りの基本から、防災グッズのリストや詰め方のコツ、家族構成別の防災リュックの作り方まで、防災共育管理士®のtakaさんに、ていねいに教えていただきました。
玄関の近くに保管し、9月と3月に点検を!
防災リュックとは、災害が起きてすぐ避難しなければならないときに避難所に持っていけるよう、必要最低限のものを1~2日分保管しておくリュックです。災害が起きた直後は気が動転したり、パニックになったりすることが多く、そのような状況でリュックにあれこれ詰めるのは難しいもの。いざというときに必要なものを詰めておくことで慌てずに避難でき、安心です。
防災用のリュックを選ぶときは、ナップザックのような肩ひもの細いものはくい込んでしまうので避け、肩ひもの幅が広く、負担がかからないものがおすすめです。ふだん使わないアウトドア用のものを活用してもOK。
リュックの中身は厳選し、用意したら、実際に背負って歩ける重さかどうかを確認しておくと安心です。1人1つずつ用意し、玄関付近か、避難経路のすぐ手に取れるところに備えておきます。
リュックの中身は寒暖の季節が切り替わる9月と3月に点検し、食品や、暑さ&寒さ対策グッズを入れ替えるなどの見直しを。
「夫用には、中身がセットされた市販のリュックを購入し、必要なものを追加してカスタマイズ。私用は、肩の負担が軽くなるように作られたリュックを使って自作し、いっしょに玄関近くに収納(写真左)。
子ども用はコンパクトなサコッシュで作り、玄関収納の扉裏につるしています(写真右)」(takaさん)
これだけは入れておきたい防災グッズリスト
必要最低限の備えとして、防災リュックに入れておきたいものをリストアップします。
いざというとき役に立つ詰め方の工夫
リュックの外ポケットには、避難時にすぐ使いそうな油性ペンとメモ帳、マスク、除菌シート、ゴミ袋などを入れておくと、さっと取り出せます(写真左)。
貼ったり、はがしたりできる養生テープは、災害時にメモ代わりに使えて便利。すぐ使えるよう、ライトとともに、外づけにします。
リュックに詰めるときは、タオルなど軽いものを下に敷き、重いものを上にして重心が高くなるようにすると、安定感が出るので背負ったときに軽く感じるのだそう。リュックが背中に密着することでも負担が減らせるので、水などの重いものを背中側に入れます。
リュックはパンパンに詰めず、ふだん使っている携帯電話やモバイルバッテリーなども入れるスペースを作っておきましょう(写真右)。
家族構成別・防災リュック作りのポイント
【赤ちゃんがいる場合】
おむつやおしりふき、ミルク、母子手帳などを備えます。ふだん使っているママバッグに必要なものが一式入っているはずなので、外出して帰ったら補充を。
ベビーカーでの避難は難しいので、赤ちゃんを抱っこして動けるかどうか、リュックの重さを確認しておくことが大事です。
【お年寄りがいる場合】
常備薬や、塩分を控えた食事など、体調に合わせた備えが大切。災害時は、早めの避難を心がけましょう。
【ペットがいる場合】
トイレ用品や排泄物の処理グッズ、食べ慣れたフード・飲料、ストレス発散のためのおもちゃ、動物手帳などをプラス。避難所によってはペットの受け入れがNGの場合もあるので、事前に確認を。避難所ではリードで係留するか、ペット用キャリーケースなどに入れておくことになるので、ふだんから慣れさせておき、迷子になったときのために鑑札や迷子札をつけておきましょう。
PROFILE:taka
整理収納アドバイザー・防災共育管理士®1級講師。「つづく、暮らし」主宰。3人の子どもと夫との5人暮らし。整理収納と防災のスキルを活かし、家族みんなが「無理なく続けられる」心地よい暮らしを提案。各種メディアで活躍するほか、お片付けサポートやオンラインでの片付け相談、レッスン、ワークショップなども行う。
https://www.tsudukukurashi-taka.com/
(編集/ワン・パブリッシング)