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おいしいNEWS TOPへもどる料理のプロに習う 子どもと一緒に楽しむ料理レッスン【2】カンタン! はじめてのクッキングに◎! 卵料理を作ろう!
料理研究家の髙井英克さんに習う、親子クッキングレッスン。
料理を始める前の準備や、心構えを教わったところで、さっそく料理作りにチャレンジ!
はじめに、子どもでも作りやすい卵を使った、基本の料理を教わります。
卵料理の定番、目玉焼きにトライ!
冷蔵庫に常備してあることの多い卵は、調理の仕方で色々な料理が作れます。ゆでたり、焼いたりするだけでおいしい一品が作れ、はじめての料理にもぴったりの食材です。
まずは、シンプルな目玉焼き作りに挑戦してみましょう。あわせて、目玉焼きと相性抜群の、アスパラガスのソテーも紹介します。アスパラガスは、いまが旬。バターの風味としょうゆの香ばしさがあとを引くおいしさで、朝ごはんのメニューにもおすすめの組み合わせです。
卵を割ったり、アスパラガスの皮をピーラーでむいたりする作業は、お子さんにお手伝いしてもらいましょう。
目玉焼きとアスパラバター焼き
材料(2人分)
卵 2個
グリーンアスパラガス 4本
バター 10g
塩・こしょう 各少々
しょうゆ 少々
サラダ油 小さじ2
粉チーズ、黒こしょう(粗挽き) 適宜
★卵は、常温にもどして使用。焼き時間にムラが出ず、黄身のほうにも火が入りやすいのでなめらかに仕上がります。
作り方
卵1個をボウルの側面などの丸いところでたたき、ひびを入れます。両手で持ち、ひびに指をあてて殻を開き、中身をボウルに落とします。
ボウルからフライパンに入れることで、黄身が崩れるのを防ぎます。また、フライパンに直接割り入れると、殻も入りやすく、小さなお子さんの場合はやけどの危険性もあります。
(2)
フライパンにサラダ油半量を入れて中火で熱します。
(3)
フライパンが温まったら、(1)の卵をそっと入れ、弱火で40秒ほど焼きます。
(4)
白身の周りが固まってきたら、水小さじ2(分量外)を鍋肌から加えます。
(5)ふたをして好みのかたさに焼きます(40~60秒を目安に加熱)。取り出して、残りの卵も同様に焼きます。
★卵の大きさや火力、フライパンの大きさによって違いがありますが、50~60秒の加熱で半熟、1分半~2分の加熱で固焼きに。
アスパラガスは根元を切り落とします。
★お子さんとチャレンジ!★
(7)
下から1/3ほどのかたい皮をピーラーでむきます。このとき、柔らかい穂先は折れやすいので、さわらないようにします。
(8)
(7)のアスパラガスを3等分に切ります。穂先は栄養価が高く、疲労回復効果のある「アスパラギン酸」や血管を強くする「ルチン」が多く含まれます。料理の見栄えもするので、穂先の長さを合わせて、穂先の方から切ります。
(9)
フライパンにバターを入れ、弱火で溶かします。
(10)
(8)を入れて塩こしょうをします(あとでしょうゆも加えるので、ひとふりで十分)。
\クッキングポイント/
塩とこしょうがミックスされたものを使うと、ひとふりで味が決まるので子どもでも失敗なし。
(11)
転がしながら、弱火で香ばしく焼きます。
(12)
仕上げにしょうゆを加え、さっと炒めます。器に盛り、目玉焼きをのせます。好みで粉チーズや粗挽き黒こしょうをふります。
\おいしさUPポイント/
しょうゆはアスパラに直接かけないようにして回し入れるのがコツ。味が均一になり、風味もよくなります。
卵でもう1品! 桃のフレンチトースト
フレンチトースト自体は甘さ控えめなので、シロップ漬けの桃をたっぷりのせてどうぞ。チーズをのせる作業はお子さんに手伝ってもらっても。
桃のフレンチトースト
材料(2人分)
卵 2個
A
牛乳 120ml
桃(缶詰)のシロップ 大さじ2
砂糖 大さじ2
食パン(4枚切り) 2枚
モッツァレラチーズ 小16個
桃(缶詰) 1個分(150g)
シナモンシュガー 適量
ミント 適宜
作り方
ボウルに卵を溶きほぐしてAを混ぜ合わせ、食パンが入る大きさのバットに流し入れます。
(2)
パンは4等分に切って(1)に入れ、10分浸して裏返し、10分ほど浸します(パンが卵液にしみ込んで、なくなるくらいまでが目安)。
(3)
パンに卵液がしみ込んだら、クッキングシートを敷いた天板にのせ、トースターで6分焼いて一度取り出します。
(4)
モッツァレラチーズは水気をきり、桃は食べやすい大きさに切ります。(3)を裏返してチーズと桃を等分にのせ、シナモンシュガーをふります。再び天板にのせ、トースターでチーズが溶けるまで8分ほど焼きます。
★お好みでミントを添えます。
PROFILE:髙井英克
料理研究家
京都、東京・赤坂、麻布の日本料理店で修行を積み、料理研究家に。料理人としての経験と確かな知識をもとに、家庭でも作りやすくておいしいレシピを提案。主宰する料理教室では、四季折々の和の献立を中心に紹介。2人の息子をもつ父でもあり、子ども向けのレシピも得意。テレビや雑誌、書籍などでも活躍。(編集/ワン・パブリッシング)