null

黄金コラム 2016.6.29

第1回
東京カレンダー編集部と肉のプロが“家焼肉”をしてみたら、想像以上に楽しくて笑った

世は空前の肉ブーム。

人気の焼肉店には予約が殺到し、各地では肉フェスなどのイベントも次々開催されている。そんな中、エバラ食品の「黄金の味」と、東京を遊びつくすための最新グルメ情報を伝える『東京カレンダー』が、8月29日の焼肉の日に向けてコラボレーション。情報サイト「黄金カレンダー」を立ち上げるとともに、黄金カレンダー編集部を結成した!早速、東京カレンダー編集長もとい、「黄金カレンダー」編集長の大槻のもとに、焼肉ラバーがそろい、焼肉企画会議がスタートした。

■ 黄金カレンダー編集部
東京カレンダー編集長 大槻篤
肉食系ライター 小寺慶子
ケータリングユニット マフィオ(平床政治/asaco)
東京カレンダー編集部 浜田洋平

null

大槻 さて、今回光栄なことにエバラ食品から、8月29日の焼肉の日を盛り上げるという命を受けたわけだが、まずは最近の皆の肉事情を探っていこうと思う。巷では長いこと肉ブームが続いているけど、みんな、最近お気に入りの肉料理ってある?小寺なんて、毎晩肉食べてるんじゃないの?

小寺 毎晩は食べてないですよ! …いや、食べてますね(笑)。肉というくくりで言うと、塊で焼いてくれるレストランが増えたので、シンプルな炭火焼きとか、ステーキをいただくことが多いですよ。駒沢の『イル・ジョット』とか、銀座の『吉平』とかが特にお気に入りです!

null

東京カレンダー編集長/大槻篤

『LEON』『GQ japan』などの編集部に在籍した後、2013年より、東京の今を提案するライフスタイル情報誌『東京カレンダー』の編集長を務める。食はもちろんファッション、腕時計などに造詣が深く、趣味は長年続けているサーフィン。子どもの頃、業務用ロースターで家焼肉をしていたという猛者。

大槻 塊肉はキーワードのひとつだよね。『東京カレンダー』でも肉特集は好評。焼肉では高級路線が増えているし、海外からやってきたステーキハウスも元気。熟成肉という概念も大分定着したよね。

平床 塊肉は見た目にも迫力があるし、テンションがあがりますよね。僕はケータリングユニットとして活動していますが、『東京カレンダー』を見ても「こんなすごい肉を出す店があるんだ」って、よく感動してます(笑)

大槻 そうだね。じゃあ、焼肉となるとどうだろう?

浜田 最近は素材で勝負したり、オシャレさを打ち出しているお店が多いですよね。『KINTAN』さんなどはオシャレ焼肉で、デートにもバッチリ。先日、『東京カレンダー』の2015年ベストレストランにも選出した『炭火焼肉なかはら』さんなどは素材で勝負! いまや予約が取れない人気店になっていますね。

小寺 そうですね。どこの焼肉店にも名物メニューがあるのがいいですよね。それを食べに行こう!って目的になる。

大槻 そうだよな。外食では色んなお肉が食べられるから、楽しいよね。一方、家で肉料理って食べる? たとえば、家焼肉とか?

asaco あぁ。最近あまりやってないですね。準備は簡単でも、後片づけが大変だったりして。

null

ケータリングユニット マフィオ(平床政治+asaco)

夫婦で手掛けるケータリングユニット。8歳2歳の女の子、6歳の男の子と5人家族。誰もが手に入れられる身近な食材とハーブ類を駆使して、ユニークな料理を生み出すのが得意。雑誌やフードスタイリングを始め、ロケ弁やレセプションのケータリング業もこなす。

平床 そういえばやってないね。子どもがいるから楽しそうだけどね。

大槻 昔はよく家で焼肉をやっていたんだけどな。子どもながらに焼肉の日は心がウキウキしていた。やっぱり、日本人の肉食の原点は焼肉だと思うんだよね。個人的に子どもの頃から好きっていうのもあるんだけど(笑)

小寺 私も焼肉で育ったと言っても過言ではありません!(キッパリ)

家焼肉って贅沢の極みだった


大槻 昔は家で焼肉なんていったら一大イベントだったよ。うちは家にロースターがあって親父が張り切って、今日は焼肉だぞ! って肉を買ってきてたな。

浜田 懐かしいなぁ。肉だけじゃなくて野菜も食べるんだぞ、なんて言われたり(笑)

null

肉食系ライター 小寺慶子

1年を通じての関心事は“次、来る肉”。拡大し続ける胃袋を武器に日々、肉食にはげむ。特技は体重増加、永遠の目標は痩身。最近はテレビなどへの出演も多数。

小寺 そうですね。でも、私は今でもやりますよ、焼肉。趣味はひとり焼肉です(笑)。よく家で肉の焼き加減を極める練習をしていますが、確かに家族と家焼肉する機会は減った気がしますね。

平床 昔は、どこの町にも個人でやっている精肉店がありましたよね。店で店主と会話をして、今日は焼肉にしようって思ったり。

大槻 実際、そういう対面販売の精肉店が減っているのも、家焼肉離れの原因のひとつなのかも。

浜田 そうですね。昔に比べてそういった業態は減ったという実感がありますね。

null

東京カレンダー編集部 浜田洋平

元飲食店勤務の経験を活かし、食の世界を俯瞰で見る。モノ系、ファッション系の編集部での経験もあり、モノとその背景にあるストーリーを華麗に読み解く。好きな焼肉の部位は、肉厚なカルビ。

大槻 うーん。なんだか切ない…。もっと、あの頃の家焼肉の輝きを取り戻したいな。

平床 ホームパーティが流行っているから、家焼肉なんてぴったりなのにね。子どもと大人が一緒に楽しめるのもいいですよね。

大槻 家焼肉といえば、昔は塩で食べるという発想はあまりなくて…。当時から出番が多かったのが、エバラ「黄金の味」だよね。

浜田 間違いないですね。僕はいまでも常備していますよ。奥さんが本当に万能だって、ありがたがっています(笑)。

小寺 日本人で知らない人、いないんじゃないかな。それぐらい家焼肉の定番ですよね。

浜田 こうなったら、実際に家焼肉を体験して、その楽しさを再現しましょう! ということで、平床さんとasacoさんに、焼肉セットをご用意いただきました!

大槻、小寺 おぉーっ! すごい! 子どもの頃に戻ったみたい! 焼肉しよう!

カルビ、ロースに焼き野菜。これぞ、ザ・焼肉!


浜田 (テーブルに並べられた肉や野菜を見て)やっぱり、実際に見るとテンション、あがりますねぇ。

平床 僕も準備しながら、あれこれ選ぶのが楽しかったです。いまはスーパーでもいろいろなお肉を買うことができるし。でも、昔の焼肉っていったら、やっぱりカルビとロースだよね。

asaco 確かに! 野菜はにんじんや玉ねぎ、ピーマンなどの輪切り! それに、やっぱり焼肉のタレは「黄金の味」でしたね。お世辞でなく(笑)

小寺 そうですね。小さい頃からお馴染みでしたね!

平床 いまは甘口、中辛、辛口と3種の味を展開しているので、いろいろ試そうと全部そろえてみました!

null

大槻 じゃあ、さっそくカルビにつけてみよう。あー、香りが懐かしいなぁ。皿にタレをたっぷり注いで。これは、ケチらずたっぷり使ったほうが絶対にいいよね。

浜田 ちなみに、エバラさんの調べによると、お肉をジューシーにやわらかく仕上げるには、中心温度を65℃にするといいらしいですよ。

asaco へえ。65℃かぁ。でもどうやって見分けるの?

浜田 ひとつの目安として、赤身系だと焼いて赤い肉汁が浮き出してきたら、裏返すといいみたいです。カルビやバラ肉の場合は、表面の周りが白くなってきたら、だそうです!

小寺 なるほど! それは分かりやすいですね。それにしても、この「黄金の味」の脂多めの部位にも負けないパンチ力。食欲スイッチ、一気にオンですよ! そして…やっぱりご飯が欲しくなりますね、この味は!

「黄金の味」には、やっぱりご飯


平床 だね。もはや、お酒よりもご飯って言いたいぐらい! やっぱり、こうやって食べると自然にテンションがあがりますよね!

大槻 ごはんは間違いないね。俺の場合はこう、タレにどっぷりとお肉をつけて、ご飯を巻いて……食べる、と。これが昔からのやり方。

浜田 大槻さん、そんなにたっぷりタレを付けるんですね。僕は肉の先っぽに少しタレを付けて、ご飯にワンバウンドさせてから食べるんです。これが肉の旨みもしっかり味わえて好きです!

null

asaco みんな色々とこだわりがあるんですね(笑)

大槻 そういう一人ひとりの家焼肉のクセみたいなものを比べたら、面白いかもな。

平床 僕はご飯が大好きなんで、どの比率が一番おいしいか、本当に知りたいですね。

大槻 それはいいアイデアだね。色んなお店の人からヒントをもらって、黄金比を導き出すっていうのは面白いね。

浜田 最近は肉丼も流行っているから、家でできる肉丼のレシピなんかも知りたいかも! もう、僕らで家焼肉を進化させちゃいましょう!

大槻 そうだな。僕らで家焼肉を盛り上げていこう! そして、肉とご飯の黄金比を探っていこう。

平床 食卓に“華”を添えるならメインになる一品を用意してもいいかもしれませんね。

小寺 塊のお肉とかね。

asaco タレもちょっとアレンジすると味の幅がぐんと広がると思うんですよね。

浜田 このままでもおいしいけど、タレをアレンジするのは、いいアイディアかも!

平床 僕らはお皿やカトラリーを工夫したいな。今だったら『フライングタイガー』とかに行けば、数百円でオシャレなお皿を揃えられるからね。

小寺 肉や野菜のほかに彩りがきれいなサイドメニューを充実させるのもアリですね!

大槻 サンチュとか葉物があれば、肉も野菜もたっぷり摂れてバランスもよさそう。

asaco ただ野菜を並べるだけじゃなくて、竹串にさしたりして見栄えをよくすれば、子どももお野菜をたくさん食べてくれると思います!

大槻 基本的なことだけど、肉がおいしく焼けるプレートとか、部屋にニオイがつきにくくなる裏ワザがあれば知りたいな。

浜田 メインになる肉、タレのアレンジ、盛り付け、プレート…。家焼肉がさらに楽しくなる秘策をもっと知りたいですね!

小寺 じゃあ、私がその秘訣をお教えします!…と言っても、私は外食とひとり家焼肉ばかりなので、今回はプロの方に習いましょう! そう思って、肉マイスターの田辺晋太郎さんをお招きしているんです!

大槻 肉を知り尽くした田辺さんの家焼肉術は、ぜひ知りたい! しっかり技を伝授してもらおう!

次回に続く