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黄金コラム 2016.6.29

第2回
実践編! 肉マイスター田辺晋太郎に聞いた、家焼肉が最高に楽しくなる4つの方法

前回、黄金カレンダー編集長の大槻を中心に家焼肉の楽しさを再確認した黄金カレンダー編集部。今回は肉のプロフェッショナルであり、肉マイスターの称号を持つ田辺晋太郎さんに家焼肉の極意を聞いた! ご家庭でもすぐに実践できるテクニックを要チェック!

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田辺晋太郎

音楽家やMC、ラジオパーソナリティが本業ながら、実践に基づく深い見識で肉の生産背景からベストな食べ方まで流ちょうに話すホスピタリティあふれる語り口から「肉マイスター」と呼ばれる。
テレビ・ラジオの出演にとどまらず、飲食店コンサルやメニュー開発、専門書や雑誌の監修を務め、著書「焼肉の教科書」(宝島社)は25万部を超える。2014年10月一般社団法人「食のコンシェルジュ協会」を立ち上げ初代代表理事に就任。

大槻 今日はよろしくお願いします!

田辺 こちらこそ、よろしくお願いします。『東京カレンダー』はいつも外焼肉が多いので、今日の依頼は意外でした!家焼肉、しっかり教えさせていただきますよ!

大槻 田辺さんに来ていただけて心強いです! ちなみに田辺さん、家焼肉はお好きですか?

田辺 もちろん! 最近は家庭で焼肉をする機会が減っていると聞きますが、工夫次第で家焼肉はとても楽しくなるんですよ。そして、僕はエバラ「黄金の味」が大好きなんです! 家焼肉の歴史は「黄金の味」によって作られたと言っても過言ではありませんからね! 詳しく話すと2時間ぐらいかかりますが!

大槻 田辺さん、落ち着いてください!

小寺 田辺さんは17歳のときに“ひとり焼肉”デビューをしたというくらい、筋金入りの焼肉好き。今日は、家焼肉の極意をとことん教えてもらいたいです!

浜田 まず、最初の心構えはどこからでしょうか!? 早速、教えてください!

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1.ホットプレートは穴空きタイプが鉄則!

家焼肉をするうえで重要なのが、実はホットプレート。そもそも、焼肉をやる際に煙が出たり、脂っこくなってしまうのは、平面のホットプレートを使い、油が切れていないからなんです。

最近はそれを防ぐために、油を切るための穴が空いていたり、設置面に凸凹があるものが増えています。こちらの象印の「ホットプレート やきやき」はフラットタイプにもなりますし、鉄板が右と左に分かれているので、片方だけ穴空きというのも可能です!

もしフラットなホットプレートしかない! という場合でも大丈夫! アルミホイルをくしゃくしゃにして敷くだけでもお肉の脂を切ることができます! これは簡単ですよ!

ポイント

  • ・表面が穴空き状になっているホットプレートを選ぼう!
  • ・煙を吸い込むタイプのものや遠赤外線タイプもオススメ!
  • ・アルミホイルをくしゃくしゃにして敷けば、お肉の脂を切ることができる!
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2.お肉はバリエーション豊富に、薄切りがオススメ!

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前回、みなさんが焼肉をしていた時のお肉はカルビとロースでしたが、ここではもっと色いろな種類のお肉を焼いてみましょう! お肉の種類を増やすだけでも、焼肉が俄然楽しくなりますよ。たとえば、このようにリブロースやザブトン、イチボなど。いまはスーパーでも精肉店が入っているところが多いので、事前に伝えておけば購入できます。また、その際にできるだけ薄く切ってもらうのもおいしく食べるコツ。

しゃぶしゃぶの肉より少し厚めの2mm~3mm前後にカットしてもらいましょう。鉄板の上に置く時間を短縮できれば、煙も抑えられますし、焼肉が一層楽しくなりますよ!

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また、いま外焼肉でも増えてきている塊肉(厚さ3cm以上)もオススメです。今日用意したのは和牛ももの塊肉です。こちらは逆にじっくりと焼き上げましょう。大きさにもよりますが、30分ほどじっくり火を入れた後、10分ほど置いておくと、しっとりした食感に仕上がります。

ポイント

  • ・肉の部位にバリエーションをもたせよう!
  • ・カットはできるだけ薄く! 2mm~3mmがベスト!
  • ・塊肉はじっくり焼いた後の寝かせが重要!

3.サイドメニューは彩り豊かに! ピクニック気分で楽しもう!

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家焼肉の野菜といえば、玉ねぎやにんじんなどが定番ですが、こんな風に彩り豊かな野菜をそろえれば、一気に食卓が華やかになります。たとえば、こちらのようにスナップエンドウ、パプリカ、ズッキーニ、プチトマト、みょうが、かいわれなどなど。

その他、ノリやサンチュを用意して、肉巻き寿司のように楽しむのも楽しいですね。キムチやごま油、糸唐辛子などがあれば、味のバリエーションは無限大です! これなら、子どもも喜んでくれます(笑)。

ポイント

  • ・彩り豊かな野菜を取り揃えよう!
  • ・串にさしたり、カットを工夫すれば見た目にも楽しい!
  • ・ノリやサンチュで肉巻き寿司を作ってみよう!

4.「黄金の味」を活用した創作タレを作ろう!

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最近の外焼肉では、タレ焼肉への原点回帰が進んでいるんです。僕も「黄金の味」を使って、いろいろとタレを試作してみました! そこで、ぜひ、みなさんにも作っていただきたいのがこの2品。ほとんど手間がかからないのに、味が劇的に変化するので、家族にも大好評でした!

サルサタレ(4人分)

夏にぴったりな、ピリ辛のサルサ風タレ。トマトとの相性や辛味などの香辛料との相性の良さは「黄金の味」だからできること。後味がすっきりしているので脂の多いお肉との相性もよし! サンチュと合わせれば、ベジタブルタコス風にもなりますよ!

(用意するもの)
エバラ 「黄金の味」(中辛)…120g
市販のサルサソース…60g
トマト…1/2個
玉ねぎ…1/2玉
ライム…適量

(作り方) ①「黄金の味」に市販のサルサソースを加える。 ②細かく刻んだトマトと玉ねぎを①に加えてあえる。 ③仕上げにライムをしぼって完成。

麻辣(マーラー)ソース(4人分)

にんにくと生姜を加えることで、「黄金の味」のコクがさらにアップ。主成分が果物で出来ている「黄金の味」は香辛料との相性も抜群です。牛はもちろん、豚や鶏肉にもよく合います。これはご飯が欠かせないですね。

(用意するもの)
エバラ 「黄金の味」(辛口)…120g
生姜…1片
にんにく…1/2片
山椒…適量
糸唐辛子…適量

(作り方)
①「黄金の味」に千切りした生姜とスライス
したにんにくを加える。
②山椒、糸唐辛子を上からちらして完成。


田辺 ということで、みなさまいかがでしょうか!

大槻 いやあ、素晴らしいですね。先ほどとは見違えるほど食卓が華やかだし、こんなに味の変化が楽しめるなんて、思ってもみなかったな。

田辺 そうですよね。こんな焼肉なんで、ウチの子どもたちは「焼肉はご褒美」だと思って育っていますよ(笑)。外焼肉に比べたらリーズナブルですしね!

小寺 これだけ贅沢に楽しんでも外食よりリーズナブルにできるのはいいですね! そして、私のひとり焼肉が空しくなってきました(笑)。お皿も素敵!

asaco カトラリーやお皿も選びがいありました! アレンジしたタレをガラスのお皿に入れたり、お肉をカッティングボードに乗せたり、見た目にこだわることで、こんなにパーティー感が出るのかと実感しました!

田辺 工夫次第で家焼肉は本当に楽しくなりますよね。お肉の選び方や盛りつけはもちろん、このタレのアレンジは本当におすすめ。

大槻 家焼肉の魅力を再発見しました! 週末はさっそく自宅で焼肉パーティします!