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黄金コラム 2016.7.7

第5回
たれ焼肉の雄『焼肉 大貫』に教わる、家庭ですぐできる“ごはんが止まらない!”壷漬けカルビ

これまで、さまざまな家焼肉を楽しむ方法を検証してきたが、第5回のターゲットはずばり“もみダレ”。今回は浜松にある幻の名店から伝承した秘伝のたれが絶品という新宿『焼肉 大貫』で、その旨すぎる壺漬けカルビのレシピを伝授してもらうことになった。果たして、エバラ「黄金の味」を使って、その味にどこまで近づけるのか!?

家庭での焼肉のたれの出番は肉を焼いてからだが、『代官山焼肉kintan』の回(第4回)で分かったように、「黄金の味」はもみだれのように使うこともできる。生のお肉に味を染み込ませることで、家庭用の牛肉も味わいや食感が大きく変わるのだ。

「家庭で食べるお肉を使うということで一番気になったのはその固さです。そこで酵素を含むパイナップルをたれに加えることで、甘みとジューシーさを出したいと思いました」と話すのは料理長の薩美駿(さつみしゅん)さん。

たれはもちろんそのままでも十分おいしいが、『焼肉 大貫』の薩美料理長によって、名店の味に近づけるべく、壺漬けカルビ用のたれのレシピが完成した。

仕込みは5分でも、味の違いに驚く「壷漬けカルビ」


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冷蔵庫で半日漬け込むだけという手軽なレシピながらも、いつものカルビとは驚くほど違う出来映えになった。一口食べると、そのジューシーな味わいと、たれの自然な甘さに驚く。

「お店の揉みだれにも多用している玉ねぎのペーストを使うことで自然な甘さを演出しました。さらにハチミツを加えてその甘さを際立たせ、パイナップルでジューシーさを出します。また当店のたれはすりごまを大量に使うことが特徴です。「黄金の味」の特徴は果実のコクとごま。ということで、そこにあえてすりごまを少量足すことで店の味に近づけています」(薩美料理長)。

たれに漬け込むと肉の色が少し変化するがそれは問題ないとのこと。また、ごはんにもこだわりが強い『焼肉 大貫』だけに、家庭での壺漬けカルビにぴったりなごはんの炊き方も教えてもらった。

「大貫ではごはんにも大変なこだわりを持っています。そこで家庭でもできる炊き方のコツをひとつご紹介します。まずお米ですが、これはコシヒカリがおすすめです。お米を研いだら最初の30分はしっかり水に浸けてください。その後、炊く際に水を通常の量より少しだけ多めにします。これでお米の炊きあがりが柔らかくなり、お肉との相性も抜群になります」(薩美料理長)。

「黄金の味」にひと手間加えてもみだれとして使うこの方法で、お店で食べる壺漬けカルビの味を家庭でも味わって欲しい。

  • エバラ「黄金の味」(中辛)……210g
  • ハチミツ(常温に戻したもの)……大さじ1
  • 玉ねぎ(すりおろし)……1/3個分
  • すりごま……小さじ1
  • パイナップル……1/4個
  • 牛肉 カルビ……300g

作り方
1 ボウルに、エバラ「黄金の味」(中辛)、ハチミツを合わせてダマにならないようによく混ぜる。
2 パイナップルを1cm角に切り、1に加えて軽く馴染ませるように混ぜる。
3 玉ねぎ、すりごまを加えてよく混ぜる。

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4 3に牛肉を1枚ずつ入れてたれをよく絡ませ、容器に入れて冷蔵庫で半日漬け込む。

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5 中火のホットプレートに肉を並べ、片面に火が通ったらひっくり返して反対の面もサッと火を入れる。

今回、教えてくれたのは……

焼肉 大貫
浜松の伝説の味を伝承! ごはんがすすみすぎる焼肉

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店主が子どものころから食べ親しんできた浜松の名焼肉店『大貫』。その秘伝のたれと厚切りタンなどのメニューを伝承したのが新宿にある『焼肉 大貫』だ。特徴はやはりもみだれにある。門外不出のタレだが、子どものころから顔見知りの店主ならばと、浜松本店から作り方を直伝されたという。柔らかな甘味が口の中に広がるこのたれは、ごはんとの相性が抜群。そこで、大貫ではごはんもこだわり抜いている。新潟の「かやもり農園のコシヒカリ」を使い、上質な柔らかいお肉との相性を考えて少し柔らかめに炊き上げる。お肉の旨み、たれの甘み、そして白米が絡み合う三位一体の旨さは、ここだけでしか味わえない格別の味だ。

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厚さ1cmほどと食感の豊かさがクセになる「厚切りタン」

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基本は¥10,800~の3つのコースのみ。贅を尽くした味を楽しもう。こちらはザブトン

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「かやもり農園のコシヒカリ」はおひつで提供される

  • 東京都新宿区新宿2-18-1
  • TEL 03-6380-1329
  • 営 18:00~LO21:30
  • 不定休 24席
  • コース¥10,800?

※価格はすべて税込となります

Photos/sono@bean, Text/Jun Okamoto