お肉を食べることは、健康によい影響をもたらすだけでなく、美容の面でもさまざまな効果があります。人の体は膨大な細胞の集合体で、筋肉や骨、皮膚や髪の毛に至るまで、日々、古い細胞が新しい細胞に入れ替わっています。こうした細胞の新陳代謝を活発にするのが、お肉に含まれるアミノ酸です。体の新陳代謝が滞りなく行われるためには、一日に約60gの良質なたんぱく質を摂取する必要があります。これがうまくいかないと、筋肉が次々に分解されて老化のプロセスが進みます。つまり、お肉には新陳代謝を活発にして若々しい体を保つ効果があるのです。
お肉に含まれる脂肪分とオレイン酸にも、美容上欠かすことのできない働きがあります。脂肪の摂取を極端に減らすと、女性ホルモンの1つ、エストロゲンが減少します。エストロゲンにはお肌の水分量を整えたり、コラーゲンを増やしたりする効果があるため、エストロゲンが減少すると、肌荒れやシミ、しわ、たるみなどを引き起こします。また、人間の皮脂成分の約40%はオレイン酸から構成されています。そのため、オレイン酸が不足するとサメ肌になったり、お肌が荒れてカサカサになったりします。
新陳代謝を活発にして若々しい体を保つためには、お肉のたんぱく質と適度な脂肪、オレイン酸の摂取が欠かせないのです。
大人に役立つ効能
健康に欠かせないお肉の効能
記事一覧
お肉全般の効能
- このコラムの内容は「肉」一般についての学術的所見であり、当社製品の効果効能ではありません。
- 東京農業大学/鈴木敏郎名誉教授の監修を得てエバラ食品工業株式会社が制作しました。
- 監 修
- 東京農業大学 名誉教授
鈴木 敏郎(すずき としろう)先生
プロフィール
- 1980年3月
- 東京農業大学大学院農学研究科農芸化学専攻(博士後期課程)修了(農学博士)
- 1981年4月
- CSIRO(オーストラリア)食品化学部門食肉研究所へ2年間留学
- 1983年4月
- 東京農業大学農学部総合農産加工実習所助手
- 2003年4月
- 東京農業大学応用生物化学部食品加工技術センター教授
- 2007年4月
- 東京農業大学農学部畜産学科教授へ所属変更
- 2012年4月
- 東京農業大学農学部 学部長
- 2016年3月
- 東京農業大学退職
- 4月
- 東京農業大学名誉教授 現在に至る
著書:食品加工技術概論(共著)、食肉・肉製品の科学(共著) 他
2019年4月現在