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大人に役立つ効能

(17)豚肉レシピのおつまみで二日酔いを予防

豚肉レシピのおつまみで二日酔いを予防

「お酒を飲むときは、動物性たんぱく質のおつまみを食べるとよい」といわれます。その理由は、動物性たんぱく質には、肝臓のアルコール分解能力を高める働きがあるからです。飲酒によって体内に入ったアルコールは肝臓にあるアルコール分解酵素の働きで分解されますが、この過程で「アセトアルデヒド」という有害な物質が生成されます。お酒を飲みすぎると二日酔いになるのは、肝臓がアセトアルデヒドを処理しきれなくなり、体内に残ってしまうためです。

よく、「日本人は欧米人よりお酒が弱い」といわれますが、これは欧米人よりも日本人のほうが、アルコール分解酵素が少ない人が多いためです。このアルコール分解酵素を活性化してくれるのが、たんぱく質に含まれるアミノ酸です。このため、お酒と一緒に動物性たんぱく質のおつまみを食べると、二日酔いになりにくいと考えられています。

また、アルコールの分解には、ビタミンB1がアルコール分解酵素の働きを高める重要物質です。このビタミンB1を豊富に含む食材の1つに、豚肉があります。豚肉を使ったおつまみとしては、生ハムなどがおすすめですが、豚肉にニラやニンニク、玉ねぎなどを組み合わせると、ビタミンB1の吸収力が高まります。このほか、餃子、生姜焼き、キムチ鍋などもおすすめです。

とはいえ、お酒のおつまみは高カロリーなものが多いので、食べ過ぎには要注意。お酒もおつまみも、適量を心がけたいものです。

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東京農業大学 名誉教授 鈴木 敏郎(すずき としろう)先生
監 修
東京農業大学 名誉教授
鈴木 敏郎(すずき としろう)先生

プロフィール

1980年3月
東京農業大学大学院農学研究科農芸化学専攻(博士後期課程)修了(農学博士)
1981年4月
CSIRO(オーストラリア)食品化学部門食肉研究所へ2年間留学
1983年4月
東京農業大学農学部総合農産加工実習所助手
2003年4月
東京農業大学応用生物化学部食品加工技術センター教授
2007年4月
東京農業大学農学部畜産学科教授へ所属変更
2012年4月
東京農業大学農学部 学部長
2016年3月
東京農業大学退職
    4月
東京農業大学名誉教授 現在に至る

著書:食品加工技術概論(共著)、食肉・肉製品の科学(共著) 他

2019年4月現在

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