必須アミノ酸をバランスよく含み、「栄養の宝庫」といわれるレバー。ビタミンの含有量も高く、レバー50gで、成人が1日に必要とするビタミンAやビタミンB2をまかなうことができるといわれています。
ビタミンAは、抗酸化作用に優れ、粘膜の新陳代謝を促し、免疫力を高める働きがあります。また、ビタミンB2には、細胞の再生を促して、動脈硬化を防ぐ働きがあります。推奨量は、ビタミンAが成人男性850~900µg、成人女性650~700µgとなっており、ビタミンB2では成人男性が1.5~1.6mg、成人女性が1.1~1.2mgとなっています(※1)。
レバーの素晴らしさは栄養価の高さのみならず、その「即効性」にあります。よく、「ビタミンAを摂るために緑黄色野菜を食べなさい」といわれますが、緑黄色野菜に含まれているのは、ビタミンAではなくベータカロチンです。ベータカロチンは体内に入ると、ビタミンAに変換されて利用されます。一方、レバーに含まれているのはビタミンAそのものです。このため、体内で栄養素を変換する必要がなく、ビタミンAをダイレクトに吸収することができるのです。
バランスのよい食生活を保つためにも、調理方法を工夫してレバーを日頃の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
※1 出典:日本人の食事摂取基準(2020年版)
1µg(マイクログラム)は百万分の1グラム、1mg(ミリグラム)は千分の1グラム
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- このコラムの内容は「肉」一般についての学術的所見であり、当社製品の効果効能ではありません。
- 東京農業大学/鈴木敏郎名誉教授の監修を得てエバラ食品工業株式会社が制作しました。
- 監 修
- 東京農業大学 名誉教授
鈴木 敏郎(すずき としろう)先生
プロフィール
- 1980年3月
- 東京農業大学大学院農学研究科農芸化学専攻(博士後期課程)修了(農学博士)
- 1981年4月
- CSIRO(オーストラリア)食品化学部門食肉研究所へ2年間留学
- 1983年4月
- 東京農業大学農学部総合農産加工実習所助手
- 2003年4月
- 東京農業大学応用生物化学部食品加工技術センター教授
- 2007年4月
- 東京農業大学農学部畜産学科教授へ所属変更
- 2012年4月
- 東京農業大学農学部 学部長
- 2016年3月
- 東京農業大学退職
- 4月
- 東京農業大学名誉教授 現在に至る
著書:食品加工技術概論(共著)、食肉・肉製品の科学(共著) 他
2019年4月現在